TAIYO KIKAKU RECRUIT

INTERVIEW 06

それぞれの「得意」を
活かしながらも一体感をもって進む。
それが制作部の極意!

それぞれの立場で仕事をし、連携していく。
有機体のようなチーム

それぞれの立場でしっかりと仕事をしながらも、一つの有機体のように連携していくのがとても印象的です。PM、アシスタントプロデューサー、 プロデューサーの仕事をどう捉えていますか?

島田

PM は現場の一番の旗振り役。監督やカメラマン、スタッフらと密にコミュニケーションを取りながら指揮していく役割です。プロデューサーはプロジェクト全体のクオリティ・進行・予算の管理をしていくので、視野を広く持つ必要があります。携わるスタッフの労働環境などに注意を払うことも仕事の一つですね。それぞれの役割があって、それらが上手く噛み合って回っていくことが、いい作品づくりにつながるのだと思います。

大竹

PM は技術者ではないので、実際にカメラを操作したりすることはありません。プロの技術者と連携して現場を回していく役割だと考えています。伝え方ひとつで関係性も変わってきます。自分が直接的に手を動かさないけど、技術スタッフとの責任はフィフティフィフティ。みんなが一つの方向に向かって一丸となれるように環境を整え、円滑なコミュニケーションを築くことがPMの大きな役割だと思っています。

久保田

制作部はPMチーフがいて2nd、3rdという体制が組まれています。年次が低い社員は2ndや3rdから入り経験を積みます。撮影の準備や打ち合わせの準備だったり、チーフのサポート業務がメインです。撮影現場では、チーフが監督の横に付き、2ndがカメラ横で対応をし、PM同士連携を取って進めていく、そんな役割分担になっています。チーフになると監督との距離感もぐっと近くなるので、監督が作りたいものを理解して、どうすれば実現できるのか予算とのバランスを考えます。制作陣の「こうしたい」という想いとクライアントからのリクエストの板挟みになりながら(笑)、折衷案を考えたり頭を使う業務が増えてきたと感じています。

島田

監督やカメラマンとは PM 時代にすごく仲良くなるんですよ。それは後々の自分の財産となります。プロデューサーになるとクライアント・代理店とのコミュニケーションも大事になるので、意識が向く方向が変わってきます。

アシスタントプロデューサーはどのような役割を担うのでしょうか?

島田

PM から プロデューサーになるための助走期間のような位置づけです。それまでは現場の方向だけを見ていればよかったけれど、もっと視野を広げてものごとを考えなくてはいけません。一朝一夕にできるものではありませんね。プロデューサーに必要なマインドセットや仕事の流れを習得していく期間と捉えています。どういう話し方をすればクライアントやクリエーティブチームに安心してもらえるのか。そしてしっかりといいものを作れているかといった視野を育む期間だと思います。

近年は SNSの登場やテレビ離れなど、映像の視聴環境も変わってきています。変化の激しい時代においてプロデューサーとしてPMとして求められることは何でしょう?

島田

間違いなく広告を取り巻く環境は変わってきています。プロデューサーはこれまでのやり方に頼るだけではなく、柔軟性が求められると思います。多様なアウトプット全てに対応できればいいのですが、時には解決が困難なこともあります。そういうときに、自分がどうアプローチできるのか、そんなことを日々考えています。

大竹

そのプロジェクトの輪郭をはっきりとさせて、押さえるべきところを整理し、明確にチームに伝えることを特に心がけています。最初にここがウヤムヤだと後でトラブルが発生したり、みんなにとっていいモノが出来なかったりする。そこの労力は惜しまないようにしています。コミュニケーションのズレは致命傷になりかねない。基本的なことだけど文章化するのもすごく大事。言葉だけだとその時の状況でブレたり、誤解が生じてしまうから。

久保田

最近はリモート撮影が増えましたが、モニター越しだと空気感は伝わりづらくて、コミュニケーションにはより気を使います。私は映像制作は「みんなでやっている」っていう意識を忘れないようにしています。

島田

予算の割り振りにしても、着地点をPMチーフと一緒に決めることで、進めていきやすくなる。最終的にはプロデューサーが決める責任があるけれど、そこまでのプロセスがあるかないかでモチベーションも違ってくるのはありますね。

久保田

それはすごくある。予算は機材の選び方、スタッフィングに影響するので、着地点を意見交換した上で決めることで、納得しながら進めることができます。大竹さんが言ったように、みんながハッピーになる環境って私もすごく大事だと思っていて。そのために困ったことがあれば、先輩にも後輩にも進んで相談するようにしています。経験の浅い頃は抵抗があったんですけど、確かにテーブルの上に課題や問題点を並べて、みんなで解決した方が早い。相談することで信頼関係も築けますし、全体のクオリティも上がります。

島田

PMとプロデューサーも、頼り頼られながらの関係性。私はPMからも意見をどんどん言って欲しいと思っているし、逆に相談もしたい。私一人で解決できることなんてほとんどないと思っています。こんな考え方や解決策があって、こんな人いるんだって発見がある。情報はあった方が絶対有利ですからね。