東京ドキュメンタリー映画祭2021 グランプリ受賞作品「Yokosuka1953」にて編集を担当。11月5日(土)より全国順次公開。
東京ドキュメンタリー映画祭でグランプリを受賞した他、国内外の映画祭で多数受賞している木川剛志監督のドキュメンタリー映画「Yokosuka1953」にて、弊社の筏 万州彦が編集を担当しました。本作は、11月5日(土)より「新宿・K’s cinema」ほか全国で順次公開されます。
「Yokosuka1953」は、映像作家にして和歌山大学教授の木川剛志氏の元に寄せられた『木川洋子を知っていますか。』という1通のフェイスブックメッセージから始まりました。戦後混乱期の横須賀で、外国人の父と日本人の母の間に生まれた「木川洋子」。この不思議なメッセージをきっかけに、木川監督は歴史の波に翻弄された1人の女性の66年にも及ぶ悲痛な思いを知ることになる。生き別れた母を探す洋子の旅を、静かな映像で紡ぎ出す圧巻のドキュメンタリー作品です。
本作は、5月にフジテレビ系列のドキュメンタリー系バラエティ番組「奇跡体験!アンビリバボー」でも取り上げられ、話題となりました。偶然と必然に引き寄せられた運命的な出会いにより生まれた「Yokosuka1953」。ぜひ劇場でご覧ください。
映画『Yokosuka1953』予告編 |
▶︎公式サイト:https://yokosuka1953.com/ |
【 ストーリー 】
2018年の夏、アメリカに住むシャーナという女性から1通のFacebookメッセージが木川剛志のもとに届いた。彼女の母、バーバラは日本で生まれ、5歳の時に養子縁組でアメリカにやってきたという。彼女は外国人と見られる父と日本人の母の間に生まれた“混血児”だった。そして、バーバラの日本名が木川洋子だった。同じ木川という名字をFacebookで検索し、親族ではないか、と木川にコンタクトをとってきたのだった。もちろん、木川剛志は親族ではない。しかし、研究者として戦後混乱期に興味を持っていた木川剛志は、バーバラの実母を探すこととなった。
【 映画概要 】
◇ タイトル:『Yokosuka1953』
◇ 監督:木川剛志
◇ 出演:バーバラ・マウントキャッスル (木川洋子)
◇ ナレーション:津田寛治
◇ 撮影:木川剛志 / 上原三由樹 / 関戸麻友
◇ 編集:筏万州彦 / 木川剛志
◇ グラフィック:松原かおり
◇ 題字:木川泰輔
◇ 主題歌:「おやすみ」キャラバンキョウコ
◇ プロデューサー:上原三由樹 / 木川剛志
◇ 制作年:2021 年
◇ 制作地:日本
◇ 尺:107 分
◇ 公式サイト:https://yokosuka1953.com/
(※敬称略にて失礼します)
<筏 万州彦 コメント>
バーバラさんはとてもチャーミングな方です。編集するにあたって膨大な撮影素材を見て、一部撮影にも立ち合いましたが、最初は硬かったバーバラさんの表情が、日本に戻ってからとても柔らかくなるのです。
日本に帰国した時、「少女として日本を出て、老婆となって戻ってきた」と笑顔で語っていましたが、英語もわからずアメリカに行き、虐待や差別を受け、それでもお酒にも薬にも走らず真っ当に生きられたのは、お母さんが望むであろう自分でいようと思っていたからだと言います。
そんなバーバラさんが日本に戻って何が起こったのか、是非見届けていただきたいです。