【劇場版 ごん - GON, THE LITTLE FOX - 】 6 ⽉5 ⽇(⾦)より全国拡⼤上映決定!
児童⽂学の⾦字塔がストップモーション・アニメーションで蘇る
【 劇場版 ごん - GON, THE LITTLE FOX - 】
6 ⽉5 ⽇(⾦)〜全国拡⼤上映決定!
映像プロダクション太陽企画株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:岩井健二、以下太陽企画)は、6月5日より自社作品初となる【劇場版ごん- GON, THE LITTLE FOX - 】の全国拡大上映することを決定いたしました。
2020年2月28日より、アップリンク吉祥寺にて1週間限定公開で始まった本作ですが、7日間全回満席を記録するなどの好評につき、約1カ月の上映延長となりました。その後、新型コロナウィルスの影響による映画館休館などで、全国展開が危ぶまれていましたが、この度の映画館営業再開と共に、全国での拡大上映がスタートします!また、監督を務めた八代健志よりコメントをお届けいたします。
涙がとまらない…!珠⽟の28 分間。国内外の映画祭で多数受賞!
原作・新美南吉『ごんぎつね』
児童文学の金字塔に新たな解釈を加えた
ストップモーション・アニメーション短編作品。
小学校の教科書でおなじみの、新美南吉 作『ごんぎつね』。美しく豊かな日本の自然や季節のめぐり、動植物と人との関わりが描かれる物語。本作ではストップモーションアニメ化するにあたり、原作に新たな解釈を加え、ごんと兵十の関係を際立たせました。また、2つの視点で描くごんにも注目。小ぎつね・ごんから見た世界では人間と同じ二足歩行のキャラクターになり、人間から見た世界では四足歩行に。視点を使い分け、動物と人間の垣根が引き起こす悲劇を、普遍的な問題へと昇華させています。それは現実の世界で起きている「分断化」に通ずるテーマです。28分の短編の中で生と死が描かれ、優しさと哀しさが同居する儚いストーリー。人形と美術制作に1年、撮影に10ヶ月。太陽企画の八代監督率いるチーム「TECARAT(テカラ)」渾身のクラフトによる、珠玉のショートフィルムです。
■ 上映決定館のお知らせ
■ アニメーション・人形造形まで手がける、監督・八代健志。
監督・脚本・アニメート:八代健志
東京藝術大学デザイン科卒業。太陽企画(株)にて、CMディレクターとして実写を中心に活動する傍ら、様々な手法のストップモーション・アニメーションを扱い続ける。2015年にTECARATを立ち上げ、人形アニメーションに軸足を移す。脚本・監督のほか、美術、アニメート、人形造形なども手がける。手から作り出される質感を重視し、ストップモーション・アニメーションならではの映像を目指している。
本コメントの全編動画はこちらから: https://youtu.be/kNmlqxn1MEA
■ 入野自由氏など人気の声優たちが出演。
出演:田中誠人、入野自由、國府田達也、いわいのふ健、辻良江、上野黎也、平川和宏、貴詞いち子、中澤明日香、田植文歌
監督・脚本・美術・木彫・アニメート:八代健志 プロデューサー:及川雅昭、豊川隆典 プロダクション・マネージャー:大石基紀アソシエイト・プロデューサー:石尾徹 エグゼクティブ・プロデューサー:犬竹浩晴 撮影監督:能勢恵弘 美術:能勢恵弘、中根泉、根元緑子、廣木綾子、上野啓太、崎村のぞみ、浅野陽子 衣装:田中くに子、崎村のぞみ、青木友香 造花:田中くに子 人形:廣木綾子、崎村のぞみ アーマチュア:上野啓太 アニメート:上野啓太、崎村のぞみ、浅野陽子 撮影:中根泉、福田健人 現場進行:加倉井芳美 コンポジター:二階堂正美、波多野純 脚本:本田隆朗 音楽制作:LOSIC 音響制作:エス・シー・アライアンス 製作:太陽企画/エクスプローラーズ ジャパン 配給・宣伝:太陽企画 配給・宣伝協力:アップリンク 2019年/日本/カラー/ビスタ/5.1ch/28分
©TAIYO KIKAKU Co., Ltd. / EXPJ, Ltd
■ 見どころ①:木彫りにこだわる人形のかしら(頭)づくり
人形のかしら(頭)は木彫り。造形の自由度や複製できない点からも、木はアニメーションに向いている素材とはいいがたい。しかし、その分魅力的な質感を持っている。作る過程で、壊したり汚したりして出てくる木の味わいは、年齢を重ねた人間の魅力に通じるところがある。生身の役者なら、その本人が持つ魅力が役柄に乗ってくる。そういった人間味やまとう空気を人形でも感じてもらいたいと素材に木を選ぶことにした。
■ 見どころ②:本物の水を使った撮影
一般的にコマ撮りアニメでは本物の水を使わない。今回は風景としての川らしさを表現したく本物の水を使った撮影にトライ。ポンプで汲み上げて水を循環させる仕組みを作り、川の流れを表現。キラキラと反射する水面や、空の映りと水中がどちらも見える新しい表現が生まれた。
■ 見どころ③:里山に住む生き物や自然描写
本作はいまから100年ほど前の日本の里山が舞台。2分の1〜6分の1ほどのサイズで作られた動植物や昆虫たちが、里山の風景を際立たせる。形を正しく作ることよりも、生の目で見たときの印象を重視して、感覚的なリアリティを追求している。
風景のセットでは本物の植物を多用し、複雑な味わいを醸し出している。ストップモーション・アニメーションでの自然描写は珍しく、画から溢れる自然の“空気感”は他では見られない見どころだ。