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世界初、ドローンでのモーションコントロール撮影作品「Day n Nite」を発表

“if”の世界があったなら。
世界初のドローン技術で描いた男の物語

<あらすじ>
一本の電話から物語は始まる。男は妻から妊娠を告げられる。子供がいる人生、子供のいない二人の人生、独りの人生…。選択肢が増えるたびに、男の世界は増幅していく。無限のパラレルワールドが混じり合う中で、選択の迷路を彷徨う男。気付くと、選択肢によって増え続けた数多の自分で部屋が埋め尽くされ、過去、現在、未来があやふやになっていく。

<コンセプト>
本作は、アーティストKOJOEと、TOKYOの監督・北田一真のコラボによるオリジナル作品。コンセプトは、選択。我々の毎日は膨大な選択の結果で作られる。無意識な選択もあれば、人生を左右するような大きな決断もある。その繰り返しの中で、その人の個性や価値観、そして人生が作られる。迷路のような選択肢の中で、人生は進んでいく。「Dayn Nite」は、選択による無限の「if」の可能性や迷いを映像化し、撮影技術の最前線に挑戦した映像作品。世界初となる、ドローンによるモーションコントロール撮影を実現した。

<Day n Nite 本篇>
https://youtu.be/Pru7pE2rMpI

<テクニカルチャレンジ: ドローンによるモーションコントロール撮影>
ドローン+カメラ+ モーションキャプチャーの技術を使い、その精度を極限まで高めることで、これまでのモーションコントロールカメラでは不可能だった、複雑で有機的なドローンならではのカメラワーク(狭い空間での移動、長い距離の移動、360°回転など)を可能にした。そして、同じ軌跡で何度も撮影を重ね、多重合成と大胆なカメラアングルでパラレルワールドを描き出す。使用したドローンはDJI Phontom 4 Pro、最新鋭のモーションキャプチャーシステムOptiTrack、制御プログラムはamana FIGLAB 、+Ring、SPICEとチームを組み共同開発を行った。

<ドローンの撮影軌道>
1Fと2Fの高低のある空間を自由に動くカメラワークを実現。ダイナミックに旋回する動きがこれまでに見たことのない景色をキャプチャーする。

<世界初、プログラムによるドローンの飛行制御システムの開発>
「Day n Nite」の制作工程では、CGソフトMAYA上でプレビズを制作し、空間、セット、ドローンの軌道やアングルを設計して最適な画を導き出した。そのプレビズのカメラアニメーションの座標データを読み込み、ドローンの飛行に反映するシステムを開発。撮影現場となる14m x14mのスタジオセット内には、モーションキャプチャーシステムOptiTrackを張り巡らせ、ドローンの座標をフレーム毎に認識してトラッキングし、アニメーションの座標に追尾させるよう実装させた。追尾の仕組みにはフィードバック制御の種類であるpd制御を採用し、スピードの制御、揺れを収束して、精度の高いアニメーション座標の追尾を追求した他、音とライティングもシンクロするように同システムで制御。これらの制御システムの開発により、ドローンによる同一アングル、同一シチュエーションを幾度も飛行撮影することが可能となり、演出意図に沿った映像化が実現した。

<メイキング>
https://youtu.be/6Cin3sqPRj4

<about KOJOE>
「Day n Nite」に楽曲提供及び出演するのは、ヒップホップシーンで圧倒的な支持を受けている日本語ラップ・シーン最高峰のMC、KOJOE。英語と日本語のミックス、ラップと歌の二刀を使い分けた高いスキルのラップ・スタイルを武器に国内外の数々のアーティストと共演し、NYのインディペンデント・レーベル、RAWKUSとの契約でも知られる。

<KOJOE コメント>
Day(昼)は明るく、Nite(夜)は暗いように、自分の中の“陰と陽”が葛藤しているときに書いた曲が『Day n Nite』です。過去の罪を振り払い今を前向きに生きようとする自分。闇に飲み込まれそうになる自分。素直になれない自分。臆病者の自分。普段の強い自分の影に潜むいくつもの内面を、北田監督がこの曲から読み取ってくれ、”KOJOE”の中のパラレルワールドを、曲の世界観を超えて表現してくれました。見たことのない撮影方法で現場はとてもエキサイティング。やったことのない演技も求められ、チャレンジも多くタフな現場でしたが、最高に楽しかったです。完成作を見た時はなんとも言えない達成感と自分が自分じゃないような感覚になりました。他人が演技しているような。このような素晴らしい映像作品に参加して色んなフィールドの職人たちと制作することができ本当に光栄です。

<about 北田一真(Kazuma Kitada)>
'85生まれ。神奈川県出身。普遍の感情を映し出すストーリーテリングと映像のダイナミズムが国内外で高く評価されている。今もっとも勢いのある映像作家の一人。
CANNES LIONS Gold|One Show Gold|D&AD Film/White Pencil|NY ADC Merit Awards|Spikes Asia Gold|CLIO Bronze |広告電通賞|ACC Film Silver 他受賞

<監督北田一真コメント>
増え続けるパラレルワールドを「ひとつの現実」として描きたかった。それには、全てを実写で撮影することが説得力を生むと考えました。また、次元の垣根を超えた宇宙空間を漂うような異質な視点も必要でした。ただ、既存の撮影手法ではイメージ通りの撮影が実現できず、思いついたのがドローンを使いてモーションコントロール撮影を行う方法です。未知の撮影方法だったため、技術開発からはじまり撮影時まで実験と調整を繰り返す大変な作業でしたが、全スタッフが知恵を絞り出してくれたおかげで自由自在に動くカメラワークで、同じ軌跡を何度でも繰り返し撮影することが可能になりました。実写ならではの、リアルな感情を映像の中に表現できたと思います。

<スタッフリスト>

Film Production
Director:北田一真(Kazuma Kitada / TOKYO)
Artist:KOJOE
Dancer:UNO
Producer:上野雄大(Yuta Ueno / TOKYO)
Production Manager:森重智子(Tomoko Morishige)・吉村佑馬(Yuma Yoshimura)・佐野亮平(Ryohei Sano)・山中貴裕(Takahiro Yamanaka)・岡本光樹(Koki Okamoto)・真塩武(Takeru Mashio)
DOP:越後裕太(Yuta Echigo / STUGEON)
1st Assistant Camera:松本典朗(Noriaki Matsumoto)
Lighting Director:上野甲子朗(Koshiro Ueno) Lighting Assistant: 藤江立(Ritsu Fujie)
Art Designer:ENZO(Rmond)
Stylist:山田直樹(Naoki Yamada)
Make Up Artist:要海奈々(Nana Youkai)
Casting:BROKERS
Offline Editor:Aika / TOKYO management
VFX Artist:水野正毅(Masaki Mizuno/Khaki)
Main Composer:石ヶ谷宜昭(Yoshiaki Ishigaya/PPC)・山本鴻(Kou Yamamoto / PPC)
Colorist:Ben Conkey / TOKYO management
Studio:All Creation

Drone Production
Drone program:横山徹(Toru Yokoyama / amana FIGLAB)・杉山諒(Ryo Sugiyama / amana FIGLAB)・藤本拓磨(Takuma Fujimoto / Media-Lease)
VFX Supervisor:尾崎岳志(Takeshi Ozaki / +Ring)・野口忠一(Tadakazu Noguchi / +Ring)
OptiTrack:金子晶子(Shoko Kaneko / SPICE)・尾崎茂治(Shigeharu Ozaki / SPICE)

Behind the scenes
Making:石川結貴(Yuki Ishikawa / TOKYO)・西村征暁(Masaaki Nishimura / TOKYO)

Produced by TOKYO / TAIYO KIKAKU Co., Ltd.

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