TAIYO KIKAKU RECRUIT

INTERVIEW 09

社会人としての最初の一歩を
サポートする研修制度

自分が教える側に!?
考える力を養う研修プログラム

面白いと思ったのが4〜7年次になると、今度は自分たちが教える側に周る制度「後輩育成研修」です。

高尾

そうなんです。制作部における研修制度では、1〜2年生を教えているのは4年次以降のPMなんです。人に教えることは、学びの再体験をする最高の機会です。リーダー研修の一環として位置づけています。なぜ制作部に特化しているのかと言うと、専門職であるCG部や編集部は、伝承するものと方法論が割りとはっきりしているんですね。しかし制作部は何しろカバーする領域が広い。今の時代に必要なのは、それぞれが自覚的に考える力。それを教える側と教えられる側が共に養える内容です。実際にやってみるとわかるんですが、教えるってすごい学びなんです。まず言語化する力がつきます。物事を教える立場からみるため、視野も広がります。教えられる側からのフィードバックには想定外の学びがあるでしょう。教えるという新しいチャレンジを、歴代の講師陣は熱意を持って受け入れてくれました。資料もスタートから少しずつ改良を重ねて、常にアップデートされています。講師を担当するPMらが、やりながら成長していく制度だと思っています。

その講師はどのように選ばれるのですか?

高尾

人選に関しては、主に各ユニットリーダーの推薦で毎年3名ほど選んでいます。4年ほどメンバーとして活動しながら、さらなる成長を期待します。7〜8年目というのはAP(アシスタントプロデューサー)に昇進するタイミングでもあります。PMの卒業を兼ねているところもあるんです。そして受け取る1、2年目も自分と年齢が近い先輩から学べるので、リアリティがあるでしょう。日頃から忙しい先輩らが、自分たちのために資料を作ってレクチャーをしてくれていることに、やっぱり何かしら感じるところもあるわけです。お互いに刺激を受け、気づきを得て、自分達で自らを成長させられる仕組みだと思っています。

現役講師陣PMに聞く!
研修制度のエピソード

後輩育成研修で、教える立場に回ったチーフPMのお二人に伺います。どれくらいの頻度で、どのような内容なのでしょう?

真塩

年に3〜4回、座学をベースにグループワークを取り入れて行っています。内容は、受講側の1~2年目が研修終了時に、PMチーフになるために必要な準備が整っていることを目指しています。

丹司

もちろん毎年共通して伝える映像制作の基本ノウハウは必須ですが、受講生の理解度をみつつ講座の順序を変えたり、細かい工夫をします。「まず機材についての講座にしよう」とか。PMチーフに向けてのグラデーションを意識しながら、どう組み立てるかは毎年チームで話し合って決定します。

具体的な講座の例を一つ教えてください。

真塩

例えば予算についての講座だったら、始めに座学で見積もり作成の基礎を学んでもらいます。その後過去の実例をもとに、グループワークで自ら予算を組んで発表してもらう。それに対して講師陣からフィードバックを行います。

丹司

実際に真塩さんが講師をするその講座を受けたことがありますが、見積もり作成において自信がついたと感じました。これでPMチーフになる準備ができたっていうか(笑)。

真塩

言うね(笑)。

丹司

実際にこれまで先輩が作っていた予算資料を、自分で作る練習ができて、フィードバックをもらえる機会というのは、すごく貴重でした。例えば料理を使う映像なら、フードスタイリストが必要で、これくらいの予算を見積もっておく必要があるんだ、というのはこの研修を通して知りました。手を動かして考えるので記憶に残りやすいところもよかったです。

真塩

教えるって、ある意味プレゼンをしている状態と同じなんです。どうすれば相手に聞いてもらえるか?と考える練習にもなっています。

丹司さんは自身が研修プログラムを作る立場に立たれて、どういった内容を盛り込みたいと考えてますか?

丹司

これまで先輩が築いてきた知見をしっかりと伝えつつ、”学びの姿勢”といったことも共有できればと思っています。私自身の経験から、分からないことを積極的に聞いたり相談する姿勢がすごく大事だと思うんです。研修回数も限られているので、そこで制作業務のすべて教えることって不可能。やりながら学んでいくことのほうが多いですからね。いいものを作るための基本姿勢となる、積極性と発信力について、私が先輩から教わった大事なことを伝えていければと思っています。

仕事の中で積極性と発信力はどのように活かされるのでしょう?

丹司

例えばアイデア出しのとき、PMチーフやプロデューサーのアイデアが正解とは限らないんですね。1年生のアイデアが良いってこともよくあること。気後れしちゃうのはわかるんですが、そこで先輩や仲間を信頼して積極的に発信することが、いいモノづくりに繋がります。先日もMVの細かい演出について制作部で自主的にテストをし、監督に提案したところ、実際にそこからでたアイデアが監督に採用され、結果的によりリッチな演出になりました。

講師を担当するようになって、自分自身におけるどんな変化がありましたか?

真塩

何となくでやってた作業への意識が変わりますね。なぜこの香盤なのか?自分がどういう考え方でそれを作っているのか?それを言葉にして伝えられるか?ということを常に考えるようになりました。言語化することは、考えを整理することでもあるんですよね。仕事の精度も上がったと思うし、効率化が図れました。

効率化にもつながる?

真塩

整理することで自分のすでに持っているひな形を意識的に把握できるので、試行錯誤しなくてもいいんです。ゼロから毎回考えて作るのではなく、パズルのように組み替えるだけでいい。さまざまなプロジェクトパターンに対応しようと資料を毎回作っていると、最終的に沼にハマって訳がわからなくなる。そういうことが無くなりました。

教えることの大変さを感じることはありますか?

真塩

性格的に僕は1から10まで全部伝えたくなっちゃうタイプ。でもそうすると受講生に自由度や選択肢がなくなってしまう。その時の結果はよくても応用が効かないんです。すべてを伝えない、その代わりに考えさせるっていう塩梅が難しいと感じています。

高尾

教えるっていう経験がない時は、うまく教えられないのがあたりまえ。教えた分だけ経験値が上がり、そうやって成長していくものです。結果、リーダーとしての成長スピードがブーストするんですよね。今の真塩くんは1年前の真塩くんじゃないわけで、自分で気づかないうちにステップアップしている、螺旋状に成長する仕組みなんです。

最後に太陽企画に就職を検討している新卒生にメッセージをお願いします。

丹司

私は一般大学からの入社で、映像制作の知識はなかったのですが、研修制度で必要なことはカバーされていてすごく役に立ちました。

真塩

PMの仕事って、プロジェクトの進行管理やコミュニケーションといった、映像の専門知識以外が必要となる場面も多いんですよね。総合的にサポートしていければと思っています。

高尾

映像制作の経験があってもなくても、研修のシステムを利用することで最初の一歩から学べます。先輩たちがしっかり教えてくれるので太陽企画への就職を検討しているみなさんには、安心していただければと思います。成長の機会や学びの場は提供するので、熱い気持ちでの応募をお待ちしています。