INTERVIEW 04
定年まで進化を続ける。それが無理だと意識した時が仕事の辞め時と思っています。「自分がやらなきゃ誰がやる」って言葉。これは70年代に放映されていたテレビアニメ「新造人間キャシャーン」の最後に出てくるセリフをもじったものですが、この言葉が子供ながらに心に残っていて、「自分がやらなきゃ誰がやる」という気持ちをずっと持ち続けている。僕は本当にプロデューサーに向いているのか?と考えた時期もありましたが、この仕事が好きだって結論が出てからは、もうキャシャーンです。やれるところまでやろうって気持ちが決まったんですね。実際面白い仕事ですから。もう50歳を越えましたが、元気にプロデューサーをやっているおじさんがいてもいいんじゃないかなと。「広く浅く」「狭く深く」は誰でもできる。「広く深く(丁寧)」がプロの仕事だと思う。明るく、元気に、自分がやらなきゃ誰がやる、の心構えで、目指すは太陽企画の子会社の社長になることでしょうか(笑)。ここまで来たらもう太陽企画に恩返ししたいですよね。プレイングマネージャーであり続け、フットワークよくチャレンジし続けるためには子会社の社長がいいかなと。
平田さんが「がんばって仕事をするやつはかっこいい」って前に言っていたんですが、本当にそうだなって。その「かっこいいやつ」になるためにがんばっています。ダサくなりたくないですから。それと、丁寧な仕事を通して、きれいな人間になることが直近の目標です。仕事が丁寧な人って、プライベートともリンクしていて、人間性が丁寧で素敵な人が多いですよね。
クライアント、代理店、そして監督やスタッフに対して、「売り込める自分作り」が抱負です。PMチーフになって自分のアイデアや働きかけが、作品作りに反映できるポジションになったので、積極的に提案をしていきたいです。自分の味付けしたCMが流れると実感が湧くし、楽しさにつながる。このいいループをつないでいきたいです。それと、僕は「人材育成委員会」のメンバーでもあるのですが、コロナ禍で1年目の業務の始まりが延びたり、現場に行ける機会が極端に減ってしまいました。実際に顔を合わせて話す機会も少ないから、それは不安だと思うんです。そういったものを補う形で先輩から後輩に教えられることを伝えようというプログラムです。個人的には「頼っていいんだよ」という関係を築くことにフォーカスしています。僕や生田の上に平田さんが君臨している心強さみたいなものを作っていけるといいなと思っています。
この業界や、映像が好きな人にぜひ来てほしいなと思います。世の中はすごいスピードで変革していますから、映像を作るだけでなくて、映像制作を軸にした新しいビジネスをやりたいという人もウェルカムです。表現物を扱う仕事だから、自分の感覚や感性といった見えない感覚を大事にする新しい仲間を待っています!