NEW CREATOR'S ANALYTICS!

1994年 東京都出身 / 2017年 東北芸術工科大学卒業 / 2017年 太陽企画入社

優等生になろうとして空回り。
好きを求めたら好転した。
好きってサイキョーだよな。

担当している職種を教えて下さい。

オフライン編集、俗に「カット編集」と呼ばれる編集領域を担当しています。内容によってはイラストやグラフィックを用いたモーションデザインや2DCG的なアニメーションも担当します。
最近ではありがたいことにディレクターとしても指名を頂いてますね。

様々なスキルを持つ富田さんが、あえてエディターを選んだ理由は?

「エディター」というお仕事は、映像系の大学に進学してから知りました。そこでの初めての課題が「5分間の映像を作る」というもので、リサイクルショップで小道具を買ったり、水飴で血糊を作ったりとかなり気合を入れて撮影に挑んだのですが、一番刺激的だったのが編集の段階でした。1フレームを足したり削ったりするだけで同じ内容の映像なのに印象が大きく変わって、その感覚が楽しくて、朝になるまで映像をいじっていた時「これを仕事にできたら楽しいだろうな」と思ったのが大きかったです。 ちなみに、東京産まれの自分が東北の大学(東北芸術工科大学)に進んだ理由は、実写・アニメ・CG・写真など色々学んでから3年のゼミ選びで専攻を選べるという形式が性に合うと思ったからでした。実写作品の多い太陽企画でアニメ系のお仕事が多いエディターとしてイレギュラー的に活動できているのは、その時の経験が生きているのかも…なんて思っています。

富田さんにとって仕事とはなんでしょう?

自分の「好き」が役に立つ場所。

富田さんの「好き」をひとつ教えて下さい。

「魔法少女まどか☆マギカ(アニメ)」。アニメーション制作会社・SHAFTのオリジナルTVアニメ&劇場版シリーズなんですが、クリエイター陣の座組が素晴らしくて、唯一無二の映像に予測できない展開、センセーショナルな内容など、当時一大ムーブメントを築いた作品です。特に映像作家チーム「劇団イヌカレー」による、コラージュを用いたアートアニメ的手法を商業アニメに取り入れた映像表現が衝撃的で、大きな影響を受けました。
この作品をキッカケにユーリー・ノルシュテインやモンティ・パイソン、ヤン・シュバンクマイエルなどの作品を観始めます。その名残で、東京藝術大学院 アニメーション専攻の皆さんの卒業制作展は今でも毎年の楽しみになっています。
「好き」を押し出していくことに躊躇しないことって大事だと思うんです。僕は口数が多いのもあって「エディターっぽくないよね」とよく言われます。一般的にはエディターさんって、寡黙できっちりかっこよく仕事をこなす人が多いですよね。だからなのか、指名やリピートを貰える機会も少なくて、焦る期間も長かったと思います。そんな時、先輩プロデューサーに「トミーも他のエディターさんも、能力の値を平均化したら大きな差はないんだよ」と励ましてもらえたんですよね。そこからいわゆる"業界で評価される作品"を目指さなくていいのかもという、ある種の"呪い"から解放されたように思います。「自分が元々好きなのはアニメや映画的な作品なんだから、マイペースにいこう」って吹っ切ったというか。今思えば強がってるなぁって思いますけど(笑)。 でも、結果的にアニメやネット文化に則したお仕事が社内外で評価して頂けるようになったんですよね。他にもディレクターをした作品で賞を頂いたりと、物事が好転していきました。見栄を張って「好き」を表に出さずに優等生でいようとしたから、空回りしちゃってたんでしょうね。だから、好きってサイキョーだよなって。「ブルー・ピリオド」っていうマンガにもそんな台詞がありました。美術の「び」の字も知らなかった優等生ヤンキーくんが東京藝術大学を目指す話なんですが。彼と同じで、自分の「好き」を押し出すようになった結果、楽しんで仕事ができるようになった気がします。

最後に今後挑戦したいものを教えて下さい。

自主制作です。最近、学生時代に撮影した映画を見返す機会があって、荒削りだし拙いんですけど伝えたいテーマだけはやたらはっきりしていて、自分事ながら妙に感心してしまいました。20代も最後の年ですし、その時の感覚を忘れないうちにアウトプットすることに積極的に取り組んでいきたいなと思ってます。
「アニメーション・モーション系に強いエディター」という印象ばかり与えてしまったかもしれませんが、会話劇やドラマも好きで、映画的な"間"を活かした作品やストーリー重視のショートムービーもやってみたいと思っています。いつでもお声がけください!

  • #01

    人生で大きな買い物ベスト3

    プロジェクターはずっと欲しくて、セール時に思い切って購入しました。アニメを鑑賞したとき、人生の喜びを感じました。

  • #02

    見ているものの内訳

    ゲーム実況・配信は昔から好きで、人気配信者による「配信者ハイパーゲーム大会」というイベントにも最近参加しました。

  • #03

    人と会話する時の比率

    作業するときは質問が多いので聴・話がほぼ半々くらい。一転、話題が趣味に変わるとオタク特有の早口で喋り倒します。

  • #04

    入社時と現在の体重の推移

    痩せましたね〜!笑 コロナ禍でオートファジーや糖質制限にハマりました。特別な運動はせず、散歩をするくらいです。

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