#09

八尋 南実

MINAMI YAHIRO
EDITOR +Ring

1989年 埼玉県出身
2014年 武蔵野美術大学大学院卒業
2014年 太陽企画入社

人生の早い段階から、映像制作の道を志したそうですね。
小さい頃から絵や本に触れる機会が多かったので、漠然と「将来自分は何かを作る人間になろう」とは決めていました。子供なりに小説や詩を書いたり、映画の脚本を作ったりと模索していました。転機になったのは中学生の時、初めて自主制作で映画を作ったことでした。とにかく楽しくて、ちょうど進路を決めるタイミングにも重なったので映像を作る人になりました。
エディターの仕事を通して学んだことは?
仕事って煮詰まると、対象との距離も視野も狭くなって、どうしようもないって雰囲気に陥りがちですが、エディターって、そういう時こそ客観的な意見を求められます。何事も「近づきすぎず、離れすぎず」という感覚は忘れないようにしています。他に、仕事を通して“聞く力”もついたと感じています。映像制作の最終の工程から参加することになるので、できれば自分が関わる以前の現場の情報や雰囲気を知りたいですし、他人とモノづくりをする上で、身の上話まで話せる信頼関係が築けると、仕事のスピードが上がる気がします。
"聞く力"で築く信頼関係が支える
エディターの仕事
これまでの作品で、印象的だったものは?
「ケイト KATE #こそテク動画_№2 #おさげパーマ」(監督:池田萌)は、女の子向けの広告に携わりたかったので、声をかけてもらったときはとても嬉しかったです。シリーズの中でも「おさげパーマ」は特にお気に入りです。いつの時代もこういう斜に構えた女子って存在するんですよね。雑然とした教室で、一人本を読んでいる姿なんてまるで昔の自分みたい(笑)。女の子がアガるもの、どんどん作っていきたいです。
座右の銘を教えてください。
"I never said to be like me,
I say be yourself and make a difference." -Marilyn Manson (マリリン・マンソン)-
有名人や憧れの人になろうとすると、没個性な人間になってしまう。そういうのは面白くない。誰かの表現に流されたり、誰かになろうとするよりも、自分自身を発見していくことが人生の指針です。そういう魅力的な人でありたいですし、そういうモノを作っていきたいです。

favorite

好きなもの、
影響を受けたもの

・ マーク・ロマネック監督

・ マーク・ロマネック監督

レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「Can't Stop」、ナイン・インチ・ネイルズの「Closer」など、美術作品のモチーフをうまく落とし込む、アートと広告物の配分をするセンスがずば抜けていますよね。アートに造詣が深くなくてもおもしろい映像であることは間違いないですが、あらゆる分野の知識を持てばもつほどに、隠れた意味性に趣を感じることができる。学ぶことはより豊かな娯楽体験につながることを学びました。

WORKS

  • カネボウ化粧品 / <br class="u-sp-show">KATE「#こそテク 〜こっそりテクニックを、がんばる君へ。」

    カネボウ化粧品 /
    KATE「#こそテク 〜こっそりテクニックを、がんばる君へ。」

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